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目の表面を潤している涙は、「涙腺」で作られ、目頭にある「涙点」から「涙小管」、「涙嚢」「涙鼻管」を通って鼻の中へ抜けていきます。この涙が流れる通り道を「涙道」といいます。この涙の通り道が詰まってしまうと涙が排出されず、眼から溢れるようになります。これが、涙道閉塞です。
涙道が詰まると、涙の循環が正常にできなくなり、眼の表面にたまった汚いものを十分に洗い流すことができなくなります。これが原因で、細菌に感染しやすくなり、結膜炎を繰り返すようになります。長い期間、目が潤む、目尻や目頭の皮膚が赤くなり切れて痛みを伴うようになります。
結膜炎を繰り返している場合は、涙道が詰まっている可能性があります。
涙道がきちんと通っているかは、簡単な検査でわかります。眼の表面の涙のたまり具合や、結膜炎、涙嚢炎の有無を見たり、涙点から水を流す「涙道通水検査」をします。さらに、涙道の中を直接観察できる「涙道内視鏡」、鼻の中を観察する「鼻内視鏡」を使用すれば、より詳細に検査ができます。涙嚢造影やCT検査が必要な場合もあります。